はい、そんなわけで、表題の線香。
じつは香司である私が言うと実力のほどが知れてしまうんですが、線香はちょいと苦手。
売られている線香も、香料(合成香料)が強いときもち悪くなってしまいムリ。
だから自分で作ってみると、今度は煙くてムリ。
そもそも香料だけではスティックにしろコーンにしろ形作れないし、また、香料をガンガン火つけて燃やしてしまうのは割高すぎるのでしません。お焼香でもパラパラ程度ですよね。
線香の原料は5〜8(もしくは9)割が木屑。
木屑といっても、タブノキの樹皮を粉末状にしたものです。タブ粉といいます。
香りは無くはないけど、木の変な香りはしない、という程度。
おなじくシナ粉というものもあり、こちらの方が粘りも香りも強めとされています。
こっちはシナノキから採れるのかな?そこらへんのソースは今後見つけときます。
で、結局タブ粉もシナ粉も燃やせば煙い!
そこに2〜5割の香原料を混ぜたからと言って、ぴたりと”煙さ”がなくなるわけではなーい!!
…そこで登場してくるのが、合成香料です。
こいつは天然と比べると段違いに香りが強く、匂い袋の調合でも合成香料をまぜたスプーンは中性洗剤でしっかり洗わないと匂いが染み付いてるくらい。
9割タブ粉の線香調合に、5〜6滴のサンダルウッドの合成香料追加すれば、もうそれだけで白檀線香のできあがり。さらにお花の香りもブレンド!とかすれば煙さが抑えられた香りプンプンの線香になります。
…でもそれ、私の苦手な線香。
とは言え、人の好みはそれぞれなので、そういう線香が好きな方はそれで全然かまわないんです。
要は、自分オリジナルで自分の好みの香りを作ってみることができる自由を味わう、ってこと。
あれ?話がズレてきた??
まあ5割の香原料をお高いランクの沈香+丁子+麝香あたりにすれば、文句なくいい香りになるでしょうが、それワークショップで出せません!5000円でできるかどうか。
ともあれ、線香チャレンジ、この夏スタートしますよー!!