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G用丁子線香

G専用線香

Gとは、Goki-buriさんです。
かつて、トカゲやら蟻の行列やらセミやらが侵入してきたウチの家(マンション4F)です。Gについては、以前はベランダの洗濯物を取り込んできた家人の背中についてきたり、大きいのが外から飛んできたりはしました。が、ここ近年ではフシギと見かけなくなりました。 

なら、そのままそっとしとけばいい、寝た子を起こすようなことをしなくても、家のどこか見えない所で幸せな共存生活を続ければ…。

というところですが、前にお香司仲間からG用の線香がめちゃ効いたというのを聞き、それはやらずにはいられないでしょう〜?

てなわけで、ハイ、今回の線香レシピで重要なのは、もはや香りではございません。
いや、香りか。丁子の香り。
丁子にはオイゲノールという香り成分が多く含まれており、その成分をGが嫌うらしいです。

「嫌がって出てきただけ?」と聞く私に、
「ううん、気絶状態ていうかほぼ死んだ状態で出てきた」と。
台所の四隅で焚いたらしいんですが、そんなに効果があるものなのか実験です。

ただし、G以外の虫や犬猫ネズミにも効果(高殺菌・抗菌力、皮膚刺激性あり)があるので注意が必要です。

と、書いてるすぐ脇ですでに丁子線香を焚いてみてるのですが、うーん!決して「いい香り〜」ではないですね。

タブ粉と白檀(インドネシア)と丁子と龍脳しか入れておらず、その20%が丁子。
でもこの香りがGに効くのだと思えば耐えられる?!

ただ、いま玄関にアゲハの幼虫が蛹化の途中だし、猫いるしで、丁子線香ガンガン焚くわけにいかず…。

効果は別の機会に確かめるしかなさそう。
このG用丁子線香、試してみたい方いたら、お声がけください!作りたいならWSやりますよ〜。また、直接会える方に限りますが5〜6本ならお分けします!!

タブ粉と除虫菊

この夏は線香を作りましょうかね

はい、そんなわけで、表題の線香。
じつは香司である私が言うと実力のほどが知れてしまうんですが、線香はちょいと苦手。
売られている線香も、香料(合成香料)が強いときもち悪くなってしまいムリ。
だから自分で作ってみると、今度は煙くてムリ。

そもそも香料だけではスティックにしろコーンにしろ形作れないし、また、香料をガンガン火つけて燃やしてしまうのは割高すぎるのでしません。お焼香でもパラパラ程度ですよね。

線香の原料は5〜8(もしくは9)割が木屑。
木屑といっても、タブノキの樹皮を粉末状にしたものです。タブ粉といいます。
香りは無くはないけど、木の変な香りはしない、という程度。
おなじくシナ粉というものもあり、こちらの方が粘りも香りも強めとされています。
こっちはシナノキから採れるのかな?そこらへんのソースは今後見つけときます。

で、結局タブ粉もシナ粉も燃やせば煙い!
そこに2〜5割の香原料を混ぜたからと言って、ぴたりと”煙さ”がなくなるわけではなーい!!

…そこで登場してくるのが、合成香料です。

こいつは天然と比べると段違いに香りが強く、匂い袋の調合でも合成香料をまぜたスプーンは中性洗剤でしっかり洗わないと匂いが染み付いてるくらい。
9割タブ粉の線香調合に、5〜6滴のサンダルウッドの合成香料追加すれば、もうそれだけで白檀線香のできあがり。さらにお花の香りもブレンド!とかすれば煙さが抑えられた香りプンプンの線香になります。

…でもそれ、私の苦手な線香。
とは言え、人の好みはそれぞれなので、そういう線香が好きな方はそれで全然かまわないんです。

要は、自分オリジナルで自分の好みの香りを作ってみることができる自由を味わう、ってこと。
あれ?話がズレてきた??

まあ5割の香原料をお高いランクの沈香+丁子+麝香あたりにすれば、文句なくいい香りになるでしょうが、それワークショップで出せません!5000円でできるかどうか。

ともあれ、線香チャレンジ、この夏スタートしますよー!!



折り紙ナスの文香袋

急募!匂い袋づくり体験参加者募集!

5月も中旬をすぎ、終盤となって参りました。近所のローズガーデンの薔薇もそろそろ見納めか、というところ。
さて、表題の匂い袋づくりワークショップですが、5月のしめくくりとしていかがでしょうか?

じつはこのサイトから体験リクエストを頂き、急遽実施してみようかということになりました。
場所は地元の板橋から少し離れ、西日暮里です。
5月31日(金)、13:30〜15:00を予定。

ただいま参加者2名様。また作ってみたい方、まだ作ったことのない方もチャンス!!
ぜひお友だち、お知り合いとお誘いあわせのうえ、ご参加ください。
(残席2)

場所は西日暮里駅すぐのルノアール会議室を予定、ワンドリンク(720円くらい)と場所代人数割が別途かかります。(見学時でもルノアールのドリンク代はかかります)
匂い袋は1200円で2つ作れます。

★参加希望、見学お申込みはリンク先フォームからその旨お送りくださいね!
お申し込みはこちらから

ちなみに、5/24〜26の3日間は、台東区のモノマチというイベントで、私の香の母校である薫物屋香楽でも手作りお香体験ができます。→詳細
そちらは1回1100円です。ただし大賑わいになるので、作るのは30分くらい、並んでる時間のほうが長い場合もあるかも(汗)
なお、ものづくりの街で開催されるモノマチは、お香以外にもいろいろものづくりを体験できたり製品を買ったりできるイベントですよ。

おそとカフェ

おそとカフェで折り紙文香

あっという間に春も中盤。
これから緑がどんどん色濃くなっていく時期ですね。
さて、来る5月6日に、そんな緑いっぱいの公園で「おそとカフェ」が開催されます。
詳細はPDFを見てね。

私は今回はじめて、おりがみ文香で参加させていただきます。
公園に隣接(併設?)の集会所で実施します。
お子さんがたくさん来るイベントですが、おとなもOK。
親子で参加ももちろんOK。

ほかにも催し物いろいろなので、ぜひお運びください〜!!
入場は下記リンク先フォームから事前申込制。当日参加もOKです。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSche_MHtFBl4pg6pvfbGAeuL8AJDFc50fv4J2n5gaRvXdRHRg/viewform

温める(空焚き)

水に沈む木

「香といえば沈」と言われる香の王様「沈香」。
沈香樹という香木で、ベトナムやインドネシア、マレーシアなどの東南アジアの山岳や密林地帯に生息するジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑高木(←ググりました。暗記してないので)です。

で、この木が水に沈むんですよ。
一般的な木の比重って0.3とか0.4とか。
密度の高い堅い木で0.7とか。水には浮かびます。
沈香は「沈水木」ともいわれる通り、水に沈みます。
なぜか?

木の内部に樹脂が多く(場合によってはそんなにないものも)含まれるため、比重が水より大きくなり沈むようになります。
沈香の香りはこの樹脂の香りなんです。
木のところは香りません。
※白檀も香木ですが、白檀は木そのものが香ります。

樹脂で固まっているため、常温ではほぼ香らず、温めるか燃やすかして香らせます。

先日は香の講習会で、死ぬほど沈香の聞きくらべをしてきました。
グラム130円(それでもただの木屑ではない)の沈香からグラム1万円超えのもの、さらにはプライスレスのものまで。
グレードによって価格は大きく変わります。

現在は天然の沈香の輸出入が条約で禁止されていることもあり、いま手に入るのは養殖モノがほとんどです。
が、コレクションとして残されていたものは貴重な貴重な天然物もあり、その香りを堪能して、じつに贅沢な時間を過ごしました。

帰る途中も家に着いてからも、自分の服といわず髪といわず沁み付いた沈香の香りに包まれて、しあわせな午後でした。

私はお高い沈香は持っていませんが、
「沈香ってどんな香り?」「聞きくらべしてみたい」
と思われた方いたら、フォームからリクエストしてくださいね!
教材でもらって勿体なくてチビチビ使ってる沈香一揃えがありますので、お試しできますよ〜!

香り比べ用調合

テーマ「光る君へ」の匂い袋

「光る君へ」がテーマの匂い袋を調合せよと、私の通っていた教室出身の香司方々の集まり(?)ちがうか団体(?)まあそういう会の発足15周年記念イベントでのお誘いあり。
それぞれの香司のオリジナル調合の香り比べです。

参加は任意ですが、やるでしょう!
…ただし、私、香り比べ当日は伊豆にいてイベント会場に居ず…。
が、提出だけはする!…そりゃ他の方の香りも聞きたいのは山々ですが、旅行の予定のが先約だったので仕方ない。

で、香り比べ当日の1ヶ月くらい前に、提出用で3種調合してみました。
匂い袋も時間が経つと熟成というのか、香りが落ち着くというのか、変化していきます。
ちょうど1ヶ月くらい寝かせた状態でイザ!という訳です。

「光る君へ」のドラマを観てないってのが問題ではありますが、好きに解釈していいに決まってるので、私なりのこじつけで。
1つしか提出できないので、1つに決めて趣意書も添えて提出。
迷うなぁ…、どれもいい香りなんですよ。