和の香り

桜型文香

今度は小学生以上対象の体験教室

一昨日の土曜日に「におい袋づくり体験教室」を行ってきました。
タイトル通り、小学生以上が対象ですので大人の方もご参加くださり、にぎやかに(終始マスクですが)進行。
内容的には昨年末のWSとほぼ同じ。
基本の6種のスパイスに、葉っぱ2種、それに草(ハーブ)を1種加えた中から甘辛調合していくところからスタートです。

自分の鼻をたよりに「甘い」「辛い」香りを目指してブレンドしていく作業、一発勝負でうまくいくとは限らず難しいかも知れません。普段はそれこそ料理のスパイスとしての立ち位置の香原料(スパイス)ですが、それを主役にして嗅ぎ分けることは、集中力も要りますし、正解が見えているわけでもなく、新鮮な刺激なのではないかと私は思います。
前回より参加人数が増えたこともあり、全員がお互いに調合した匂いを聞く時間をもたせられなかったのは残念です。

さて、今回初の試みとして、巾着型の布袋以外に四面体になる袋を用意しました。
この形、かわいくて良いのですが現場でどう閉じるかが問題!
表からかがり縫いをして閉じるのが定番ですが、それはムリ!なので考えましたよ〜。
で、こんな状態になるようにして問題は一応クリア。布用テープで貼っただけなので耐久性は不安要素ですけど。

オマケの文香と四面体匂い袋

写真手前3つはオマケの文香。奥のが四面体におい袋。
四面体は可愛いけれど、結構現場で完成させるのは苦戦します。
でも皆さん上手にできてました!

次回はどうしようかなぁ…。

甘辛合戦用くじ

やって来ました!小学生向け匂い袋づくりワークショップ

去る12月25日クリスマスの日、小学生約10人に向けて匂い袋づくりワークショップを行いました。「約10名」なのは、おひとり保護者の方も入られているので(笑)。

いや〜!面白かった!!…香司のワタシ自らが言っていいのかどうかわからないけど、私にはとても楽しかったです。またしても気づいたことあり。
前回、板橋ミニ文化祭では、スパイスのみで意外に良い香りを作れること、こどもはスパイスの匂いを臭がること、紐でくくるのが苦手なひとが多いこと…が発見。
今回は、また違う発見がありましたよ!

それにしても、うきうきワクワクのクリスマスの日に、ワークショップに来てくれるなんて、なんて有り難いんでしょう?!それだけでも感謝に値します。
そのうえ、今回のお子さんが素晴らしく優秀!…前回のお子さんが悪いとかいうことではなく、今回のお子さんがずば抜けてすごかったんだと思い返しています。

ざっくり言うと、「自分で試してみる」ことがすんなりできる下地があった。
目の前にわけわからない物質(特に今回はスパイスの名称を伏せて、A〜Fとだけ書かれた容器)を混ぜ合わせて「さあ、自分の鼻を頼りに、甘い香り・辛い香りを作ってみよー!」ですよ。
「どうすればいいの?」とか「わからないから教えて」という声がなかったのが不思議なくらい。どんどん自分なりの調合をしてましたね。1年生もいたのに。
これ、本当にすごいこと。正解を知りたいんじゃなくて、自分で試したいという意思に基づいた行動を全員がしていました。秘密を明かしちゃうと、ふじみ野市のふぁいぶるクラブに属しているお子さんたちなのです。
きっと普段から、自分の頭で考える→行動するを実践しているのでしょう。

結果もお見事。1年生も6年生も各自がそれぞれ考えて鼻を利かせた調合は、ちゃんと甘い・辛いになっていました。
2つめの匂い袋は自分の好きな香りを作る。
面白いことに、好きな香りのほうが単純な香りになっていたり。
やはり私でも、自分のためにつくるとなんだかいつも同じような香りになってしまったります。今回、無理やり「甘い」と「辛い」のテーマを目指して作ってみたことが、「好き」の枠を超えて色々な香りにトライできたのかなと思いました。実際、とてもよい香りを作ったお子さんがいました。(辛さでは勝てなかったけれど)

今回のWS用の布袋
縫ったー!50個は縫ったぞ。布選びも楽しい!

WS目前でミシンが壊れたりなどアクシデントもありましたが、いや〜よかった!
無事できてよかった!楽しんでもらえたようでなによりでございます。

栞型文香
お土産にしおり型の文香を。でも…作りが雑で、中から粉でます(多分)

新年を良い香りで迎える〜部屋香〜

何だか忙しいと思ったら、もう師走も半分過ぎてるじゃないですか!
もうすぐ新年。令和四年ですよ。
…ということで、部屋香、作って参りました。
テーマは「華やぐR4!」。
鬱々とした気分は消え去って、華やかに軽やかにイキイキとした一年になりますように、との願いを込めて調香しました。

天然香原料で華やかな香りというと大茴香は外せないので、使用しています。
が、今回は合成香料も使用。合成モノは匂いがキツイのですが、尖った香りを抑えてくれる役割もあるそうです。ま、今回は甘めの調合なので尖るところはなかったのですが…。
華やかな甘さの香りにはなりました。

次回は辛めのシャキっとした調合もしよう!
部屋香は通常の匂い袋の6倍程度の香原料を使います。香料が多くなればそれだけ香りも持続・拡散します。去年作った部屋香、1年経った今でも香っています。なかなかお得な匂い袋じゃないですかね?!
ご要望あればワークショップのご用意しますよ〜!お気軽にリクエストしてください。

中3女子の匂い袋

猫がスリスリする匂い袋のひみつ?

一般的に猫は匂いに敏感。匂い袋のお香の香りは、大半の猫が嫌うのではないでしょうか。

猫の好きな香りは、たとえばマタタビとかキャットニップなど。マタタビは人が嗅いでもピンときません。香りが無いように感じます。
ええとワタクシ、人としてサイテーではありますが、要求ばかりする猫に「嗅がすよ!」と言って匂い袋を鼻先に持っていったりします。すると、一応鼻を近づけ匂いを確かめて(猫のサガですかね)、ぴゅっと逃げていきます。

ところが、この写真の濃い緑のほうの匂い袋には、自ら鼻をつけてフンフン匂いを嗅ぎにいきます。
私の手で猫の鼻のまわりに持っていくと、なんとびっくり!自分の頬でスリスリするじゃないですか。
どういうことでしょうね?

この匂い袋は先日のミニ文化祭WSで余った材料でウチの娘(中3)が作ったもの。
大茴香が好きだと言って、それを多めに、山椒とあと何を入れたのかはわかりません。猫の嫌う龍脳(格段にスーッとした香り)は入っていないようです。合成ものは拒否していたので、甘いバニリンもなし。
作った当初は大茴香の香りがプンプンでしたが、数週間たったいまは穏やかに甘い香りになっています。
それにしてもスリスリするかなぁ…謎。

再度同じ香原料(スパイスですが)で作ってみて同じ結果なら、使用スパイスのどれかに猫にとって魅力のある成分が入ってるということになりますかね。

セロリ好きな猫もいる

ちなみに、セロリが好きな猫もいますね。
以前実家で飼っていた猫のうちの1匹がセロリに目がなくて、気づいたら買い物袋からはみ出したセロリの葉っぱをムシャムシャ食べていた、なんてこともありました。
 (※セロリはシュウ酸を含み、大量に食べると尿路結石の原因になるそうなので注意!)


マタタビには「マタタビラクトン」という臭気物質が含まれていて、それがネコ科動物の脳の中枢神経を刺激することで、興奮したりよだれを垂らしたりさせているらしいです。人間には効果なさそうですね。
セロリには「アピイン」「セネリン」という栄養成分が香りを持っているらしく、サンリブグループサイトのセロリのページによると、”精神を落ち着かせる沈静効果があり、イライラや頭痛を和らげる効能があります”とのこと。猫が好きなのがその成分なのかどうかは微妙!

…大茴香メインの匂い袋に頬ずりしはしても、よだれを垂らすほどではないし。
今後も観察していったほうが良さそうです。


塗香運

こいつは、日の目を見ることがあるのか…という見た目の塗香です一応。

ちょっとした出来心で試作。塗香ってパウダーなのでパサつくのです。乾燥する冬場は特に。

ここでちょっと手の保湿、ハンドクリームに話はズレますが…。
乾燥肌でもある私は、香司になる以前からハンドクリームが欠かせなく、あれこれいい香りのハンドクリームを探してはドラッグストアで試し、買ってみては満足したり腹を立てたりしていました。
正直いうと、満足するハンドクリームってなかなか無いです。
寝る前に手に塗り、さあ寝ようとするとその匂いがキツすぎて眠れなく、やむなく手を洗いに起きるとか…。
香りが気に入っても保湿力が足りなく、結局カサカサしてくるとか…。
どーすりゃいいんだい!と。

結局のところ、保湿ならワセリンが一番なんです。白色ワセリン。
もしくはプロペト。
石油原料だけど、とても安定した物質なんだそうです。
(安定がなにを指すかとか、そのあたりツッコまないでくださいね)

ワセリンは香りなし。じゃあ好きな香りをつければいいじゃん!ということで、写真の試作になるわけです。
塗香という良きものを知ってしまったからには、これを使わないワケがない。
ただし、皮膚の上に一定時間留まることを考慮すると、
安全性を確かめないといけません。
まだ安全性は確認できておらずフライング気味の投稿しているので、良い子のみなさんは真似しないでくださいね。

いま、私の手は塗香の香りとワセリン保湿でよい状態☆
あとは専門家さんに相談しながら、この路線アリなのかナシなのかを見極めていきたいと思います。

菊の花

11月5日は「お香文化の日」なんだそうですよ!

なんでも、2020年(去年!)認定された生まれたての記念日。

愛知県薫物線香商組合は、線香をはじめ、匂い袋、練、香木といった数々のお香お香にまつわる周辺文化の普及を目的とし、語呂合わせでイイオコウ(良いお香)と合わせて11月5日を【お香文化の日】と定めました。

引用元:
お香文化の日 – 愛知県薫物線香商組合
https://www.aichi-senkou.com › お香文化の日

昨年のちょうど今頃といえば、ドッキドキしながら香司講座に通い始めた時分。
ほほう、無意識にお香に引き寄せられる何かがあったのかも知れないなぁ。

香りは本来、湿気が多いほうがよい(よく香る)のだけど、和の香りはなぜだか秋が似合うような気がします。
私が勝手にそう感じているだけかもしれないけれど。

先日私は菊花の煉香について学んできたのですが、
菊も秋を感じる花ですね。
今年は一気に冬になりそうな気配もしますが、菊花の煉香の香りとともに読書でもすると秋の夜長がより充実するような…。
そうだなぁ…源氏物語でも読みましょうかね?!

カツラの葉

文化の日の拾い物

11月3日の朝、散歩して公園で朝ごはんをたべた帰り道、もうひとつの公園の落ち葉をひたすら拾い持ち帰る。

写真の葉っぱ、甘い匂い。なんだかわかりますか?
カツラです。
カツラの枯れた葉は、綿菓子のようなキャラメルのような甘〜い香りがします。
甘さの成分はマルトール。
この葉を使って以前、匂い袋を試したことがあり、今後のWS等で使おうかと考えています。
線香や煉香も試してみようかな。おそらく線香は煙たくなるだろうな…。

カツラの葉の香りと相性がよい香原料が何なのか、そのあたりも探っていきたい。
ま、もう少し乾燥させてからですが…。

ワークショップセット

スパイスで匂い袋づくりワークショップを実施!

さる10月24日にいたばし総合ボランティアセンターで開かれたミニ文化祭にて、ワークショップを実施しましたよ!この催し、事前申込制でして、申込状況は芳しくなく当日はヒマかなぁ〜、他の出展みてまわろうかと気楽に思っていたのですが、当日は合計13名の方がご参加くださり、てんやわんやとなりました。

終了後は、5回戦の長丁場をやり終えた達成感と疲労感でいっぱいだったのですが、隣にすわっていた助手(相方)には、説明がしどろもどろだったと指摘され、しゅーんと萎みました。が、ありがたいことに得たものは大きかったです。

まず、料理用のスパイスでの調合でもいい香りを作れること。
これは参加してくださった方が調合した香りを聞かせてもらって確信。事前に私も何パターンかスパイス調合で試したものがあったのですが、それよりもよかったかな?ひとが作った香りを聞くのはすごく重要だなと思います。

意外に布袋をひもでしばるのに苦戦すること。
コツをつかむと全然むずかしくはないのですが、意外に日常で使わない動作なんでしょうかね。
なので、カンタンに結べる方法を私が覚えてお伝えすればよかったです。(私はそっちのほうが面倒に思えて覚えておかなかったのです)

基本的に自由に調合してもらったのですが、このスパイスとこのスパイスをあわせるとこうなる、という的確な指示を私のほうで用意していなかったのは不足でした。
陳皮だけを使いたいという要望に、はたして何とお答えすればよかったのか…。
勉強します!!

それと、あわよくば売って稼ごうと思ってた販売用の匂い袋。
まったく売れませんでしたー!(泣)
こっちには白檀入ってるのよ。スパイスじゃないの(泣)金襴の袋で、パッケージングも(ある程度は)してあるの…。難しいっすねぇ。

販売用匂い袋

香りは3種。
古都、初霜、聖夜。

粘土でつくった香立て

香立てを作ってみた(素焼き調ねんどで)

耐熱性がないのは分かっているのだけど、作ってみた。
素焼き調粘土、扱いがすごく楽。早く乾く。
一番最初に作ったラフレシア…みたいな花、これは粘土の分量が他の2つより多かった分、乾きが悪かった。
ま、どちらにしても、この上で線香焚くと焦げます!
オーブン粘土で試してみるといいかな。

秋明菊

香りは聞くもの

匂いを嗅ぐ、香りを嗅ぐ…「嗅ぐ」が一般的。
音を聞く。便りを聞く。でも香りは聞かないなぁ…と、香司講座で習いながらも、なかなか「香りを聞く」と言えなかった。
「嗅ぐ」が不粋な感じがするのはたしかだけど、「聞く」は気取ってないかい?と。

だいいち、最初は数ある香原料の何がなにやら、どれがどんな香りなのか区別がつくようなつかないような…そんな具合なので、「聞く」まで至っていない!
でも不思議と回を重ねるごとに、香りの違いがわかるようになり、ブレンドされた香りを嗅ぎ分けられるようになります。神経を集中させて香りを味わうのは、「聞く」という単語がぴったりします。

「聞かせてください!」と、生徒仲間や先輩香司さんの作った香りを聞かせてもらうと、毎回発見がありました。自分と自分じゃないひとの違いを実感し、香りの無限の可能性にワクワクしました。

香りを聞くといったら、香道の「聞香」や「組香」も外せません。
コロナ緊急事態も明けたことだし、近いうちに香道を体験しに行ってみようかと思っています。