和の香り

べらぼう線香

べらぼう線香とフジバカマ

あっという間に今年もあとほんの少し。
この頃猫が一晩中私の腕で寝るので、あったかいけど寝返りできず辛い…

それはさておき、今日は年内最後の蘭奢の会(という同門香司の会があるのです)で、「べらぼう線香」なるものに挑戦してきました。

べらぼう…ぜんっぜん観てない!テレビないし。
ドラマはともかく、べらぼうという単語にちなんで、いつもとは違う、いつもならやらない調合で作ってみようという試み。

そう、どうしても守りに入りがち。だって香原料もお高いし、「ゲッ!なんだこりゃ」にはしたくないじゃないですか。だけどそれでは予定調和で成長もないしつまらない、とはみんな思っている。

まあ私は線香はどちらかというと苦手で。
というのも、自分自身は煙くてもいいじゃないかと思っているのに、煙さを抑える調合にせざるを得ない(世間的に)のがね。
今日は迷った!香原料選びに迷った。

お題は「冬ごもり」に決めた。
でも冬ごもりしたことなくて…亀の越冬って命懸けだからあまりさせるな、とは聞いている。じゃあ冬ごもりは辛いもの?飲まず食わずで春までってそりゃ辛いわな。でもずっと寝て過ごすという意味ではぬくぬく??

…変なお題にしちゃったせいで、よけいに迷う。
冬越しの辛さを気にして辛い(つらいじゃなくカラい)大黄入れたら、「もっと深みを出すように」とご指導入る。

合成香料も使うとしたら何がいいだろう?
山にあるもの、みたいな縛りでアップル!
アップルかよ!と自分でツッコミ入れながら3ドロップ!
ほか、じゃあ鹿さんにも手伝ってもらいましょうと、酒溶麝香5ドロップ!
さらになんか野薔薇も咲いてたらいいな、とローズ1滴。

はあ〜…悪い意味でべらぼう!!

さて、もうひとつ。
フジバカマの種を同じテーブルの香司さんから貰ってきました。
うちの何でも枯れるベランダで果たして芽吹くか。
春になって芽が出ますように!

ちなみにフジバカマの種まき時期をアレクサに聞いたら、教えてくれず。
でもめちゃくちゃ芳香放つ花だよとは教えてくれたので期待大!

 いやはやいやはや

そんなわけで、11月は2つの展示会(ビジネスよ)に出展してきました。今日は2つ目の最終日。
1つ目の展示会より規模は数倍!なのにお客さんは…
詳しいことは別の投稿でするかもですが、とりあえずこの投稿では「和の香り」オリジナルソングをお聴きいただきましょう!

オリジナルといっても、曲はSUNOというアプリで生成してもらったもの。
名曲できちゃったので聴いてね!
※SUNOにログインしなくても聴けます、もちろん無料。

https://suno.com/s/sNlvVSP2SrSnNs1t

歌詞載せようか。

——-
ふわっとかおる和の香り びゃくだんちょうじケイヒにウコン
仏教とともにやって来たのさニッポンへ
鑑真さんがくれたレシピ大切な宝もの
[Pre-Chorus]
いつしかおこうは平安貴族のたしなみに
ねりこうエビこうミヤビな世界

[Chorus]

よい香りは正義
持ってると超ステータス
ノブナガもヨシマサもけずりとったランジャタイ
なんでみんなわれさきに求めたがるの?
そこに何があるの?
キミの鼻で確かめてみて
[Bridge]
そういい香りには何かある
確かにあるけど目に見えない手に取れない
だけど嗅細胞は知っているはず
キミにはこの香りが必要だと

さあ鼻腔広げて深呼吸!

——-

ちなみに、鑑真さんはレシピ持ってきてはいません!
ノリで…

葉っぱたたきぞめ

2つのワークショップ

10月に入り、お香と染めの2つのワークショップを実施しました。
お香のほうは大人対象の線香づくり。
染めはこども向けの葉っぱのたたき染め。

線香は、じつは練香をご希望だったのを、完全見間違えで線香になってしまって申し訳ない!!
でもほら!こう書いてあっても「線香」「練香」ほぼ同じ!!
…いや、シニア眼には同じに見えるんですってば。
なので、これからは練香は火へんで統一する…「煉香」!
みなさんもユーザ辞書に登録してね!【ねりこう=煉香】

大人な参加者様たちは、寛大なおこころで作るはずもなかった線香を作っていかれました…。

さて、日を改めて葉っぱたたき染め。
公園で開催の「おそとカフェ」内のWSでした。
3連休のまんなかで、いつもより全体の参加人数は少なかったようですが、秋の公園は楽しいねぇ!
ちょうど金木犀の香りがしていて、そんな中にずっといるだけでも嬉しくなる。

まだモミジは紅葉していないので、そこら辺の雑草を取ってきてセッセとたたき(擦り)染め。
上手に葉脈まで写せる葉も、そうでない葉も。
やってみて初めてわかることが多いのがこのWSのいいところかな。
大人もハマります。
私なんか「あ、この葉はいけそう!…これはどうかな?」と道歩きながら虎視眈々です。

いつでもできるしお手軽だし、まずはやってみるのが吉!
(ちなみに今回はすりこぎでゴリゴリ擦りました)

秋の香りの素

秋の香り

足早に秋の装いになってきた公園を歩くと、甘い香りがフッとしてくることがあります。
それはきっとカツラの葉。
枯れるとでてくる、お砂糖がすこし焦げたような甘い香りはマルトール。

しっかり枯れると、なんとなくメタルっぽさを帯びる不思議な葉っぱはクスノキ。
こちらは葉っぱを破くとス〜ッとしたカンファーの香りが爽やかです。

ぜひ公園をゆっくり歩いてみてくださいね!
ほかにも香りがする木々や草花に気づいたら教えてくださーい!

そうそう、クズの花も甘い香りがしますよ。

ワークショップにて

あら?もう9月終わり?

いやだ、気づけばもう9月も今日と明日で終わりじゃないですか!
8月のWS強化月間にご参加くださった皆様、ありがとうございました。
気に入る香りは作れましたか?

香りの調合にはこれが正解、というものはない(と言いながら本当はあるけど!)ので、
何度でも挑戦できるのが沼たる所以ですね。

タイミング合わず体験ワークショップにご参加ならなかった方も、
お気軽にお声がけくださいね。
下赤塚まで来てくださるなら、お一人様でも対応させていただきます。

8月のワークショップは、はじめてなのに塗香を選んだ方もいて、とくにお寺参りするような方じゃないと見受けられたのですが不思議。
でも作業的には常温の香料をまぜるだけ、なので一番簡単ではあります。

別の時には、こども向けに蚊取り線香WSをしたのですが、
私が想定してたお子さんの年齢より−3歳くらいの子たちが多く(4〜5歳)、
形にするのは少しムズカシかったかも知れません。
香りはセージとバニラと、あと何にしたっけ…3種の香りを予め用意しました。
予想通り、バニラ人気!!
でも姉妹で挑戦してくれたしっかりお姉さんと妹ちゃんチームは、その何だったか忘れた(アホですね)香りを選んで、じっくり作っていったのが印象に残っています。
(蚊取り線香WSは、夜のおそとカフェ内での実施でした)

その同じ週の年齢層爆上がりのWSでは、子どもたち用に用意していたブレンド済みの香原料を流用しての蚊取り線香作りを実施しました。
ただし、そこは大人向け。
香りがブレンドされていないものに自由に付け足すという方式も取り入れました。

いや〜、どういうわけか8月にWSを詰め込みたくなる病のようで。
来年もたぶん…

…それから、3つの香りで思い出せなかった香りは、ムスクでした!!(記録を掘り返しました)

手づくりお香なんでもWS!

手づくりお香なんでもWS!

日本に四季があるように(とはいえ、短い春、異常な暑さの夏、あっという間の秋、寒すぎる冬と2季化してる気が)、ひとにも周期がありますね。
女性だったら28日周期とか。体内時計の24時間周期とか。

…なんかタメになること言い出したかと思ったでしょ?
残念!ただのこじつけです。私が過去にもなぜか8月にワークショップを多発してるな〜と振り返り、もしやそういう周期があるのかも?と。

今年は依頼2件+イベント参加1件+自発3件と合計6件が今後控えていて、バカじゃん!と。このクソ暑い中なにやってんだ?と。参加してくださる方のことも考えろよ!と。

すみません…本当にすみません、恐縮の極みでございます。

でもね、ただの気まぐれではなく、本当に真夏にお香に取り組みたくなる理由がなにかしらあるのかもしれません。
そもそも良い香りは邪気を払います。と言われてもピンと来ないかもですが、もうそれはそうそしか言えないので、そういうものだと思ってください。
あ、あれかな?虫除けみたいな。

それに、静かに香りを聞くという行為は心を静め、リラックス&リフレッシュ効果も高いです。
そして出来不出来は別として、自分の作品を作り上げる達成感は心を軽くしますね。

そんなことから、体力気力が暑さ負けしそうなこの時期にやりたくなってるのかもなーと、やった!うまくこじ付けられたぞ。

そんなわけで、ワークショップご参加申し込みまだまだ受付ております。
23日は6〜7名のご参加がありますが、14日はまだお席ございます。
ぜひに!!

なお親子でのご参加も大歓迎です!子どもさんは小学2〜3年生以上がおすすめです。