和の香り

菊の花

11月5日は「お香文化の日」なんだそうですよ!

なんでも、2020年(去年!)認定された生まれたての記念日。

愛知県薫物線香商組合は、線香をはじめ、匂い袋、練、香木といった数々のお香お香にまつわる周辺文化の普及を目的とし、語呂合わせでイイオコウ(良いお香)と合わせて11月5日を【お香文化の日】と定めました。

引用元:
お香文化の日 – 愛知県薫物線香商組合
https://www.aichi-senkou.com › お香文化の日

昨年のちょうど今頃といえば、ドッキドキしながら香司講座に通い始めた時分。
ほほう、無意識にお香に引き寄せられる何かがあったのかも知れないなぁ。

香りは本来、湿気が多いほうがよい(よく香る)のだけど、和の香りはなぜだか秋が似合うような気がします。
私が勝手にそう感じているだけかもしれないけれど。

先日私は菊花の煉香について学んできたのですが、
菊も秋を感じる花ですね。
今年は一気に冬になりそうな気配もしますが、菊花の煉香の香りとともに読書でもすると秋の夜長がより充実するような…。
そうだなぁ…源氏物語でも読みましょうかね?!

カツラの葉

文化の日の拾い物

11月3日の朝、散歩して公園で朝ごはんをたべた帰り道、もうひとつの公園の落ち葉をひたすら拾い持ち帰る。

写真の葉っぱ、甘い匂い。なんだかわかりますか?
カツラです。
カツラの枯れた葉は、綿菓子のようなキャラメルのような甘〜い香りがします。
甘さの成分はマルトール。
この葉を使って以前、匂い袋を試したことがあり、今後のWS等で使おうかと考えています。
線香や煉香も試してみようかな。おそらく線香は煙たくなるだろうな…。

カツラの葉の香りと相性がよい香原料が何なのか、そのあたりも探っていきたい。
ま、もう少し乾燥させてからですが…。

ワークショップセット

スパイスで匂い袋づくりワークショップを実施!

さる10月24日にいたばし総合ボランティアセンターで開かれたミニ文化祭にて、ワークショップを実施しましたよ!この催し、事前申込制でして、申込状況は芳しくなく当日はヒマかなぁ〜、他の出展みてまわろうかと気楽に思っていたのですが、当日は合計13名の方がご参加くださり、てんやわんやとなりました。

終了後は、5回戦の長丁場をやり終えた達成感と疲労感でいっぱいだったのですが、隣にすわっていた助手(相方)には、説明がしどろもどろだったと指摘され、しゅーんと萎みました。が、ありがたいことに得たものは大きかったです。

まず、料理用のスパイスでの調合でもいい香りを作れること。
これは参加してくださった方が調合した香りを聞かせてもらって確信。事前に私も何パターンかスパイス調合で試したものがあったのですが、それよりもよかったかな?ひとが作った香りを聞くのはすごく重要だなと思います。

意外に布袋をひもでしばるのに苦戦すること。
コツをつかむと全然むずかしくはないのですが、意外に日常で使わない動作なんでしょうかね。
なので、カンタンに結べる方法を私が覚えてお伝えすればよかったです。(私はそっちのほうが面倒に思えて覚えておかなかったのです)

基本的に自由に調合してもらったのですが、このスパイスとこのスパイスをあわせるとこうなる、という的確な指示を私のほうで用意していなかったのは不足でした。
陳皮だけを使いたいという要望に、はたして何とお答えすればよかったのか…。
勉強します!!

それと、あわよくば売って稼ごうと思ってた販売用の匂い袋。
まったく売れませんでしたー!(泣)
こっちには白檀入ってるのよ。スパイスじゃないの(泣)金襴の袋で、パッケージングも(ある程度は)してあるの…。難しいっすねぇ。

販売用匂い袋

香りは3種。
古都、初霜、聖夜。

粘土でつくった香立て

香立てを作ってみた(素焼き調ねんどで)

耐熱性がないのは分かっているのだけど、作ってみた。
素焼き調粘土、扱いがすごく楽。早く乾く。
一番最初に作ったラフレシア…みたいな花、これは粘土の分量が他の2つより多かった分、乾きが悪かった。
ま、どちらにしても、この上で線香焚くと焦げます!
オーブン粘土で試してみるといいかな。

秋明菊

香りは聞くもの

匂いを嗅ぐ、香りを嗅ぐ…「嗅ぐ」が一般的。
音を聞く。便りを聞く。でも香りは聞かないなぁ…と、香司講座で習いながらも、なかなか「香りを聞く」と言えなかった。
「嗅ぐ」が不粋な感じがするのはたしかだけど、「聞く」は気取ってないかい?と。

だいいち、最初は数ある香原料の何がなにやら、どれがどんな香りなのか区別がつくようなつかないような…そんな具合なので、「聞く」まで至っていない!
でも不思議と回を重ねるごとに、香りの違いがわかるようになり、ブレンドされた香りを嗅ぎ分けられるようになります。神経を集中させて香りを味わうのは、「聞く」という単語がぴったりします。

「聞かせてください!」と、生徒仲間や先輩香司さんの作った香りを聞かせてもらうと、毎回発見がありました。自分と自分じゃないひとの違いを実感し、香りの無限の可能性にワクワクしました。

香りを聞くといったら、香道の「聞香」や「組香」も外せません。
コロナ緊急事態も明けたことだし、近いうちに香道を体験しに行ってみようかと思っています。

印香

印香って何さ?

サイトを作っているんですよ。どのサイトって、このサイトを。
…と、お香司さんのサイトがこんな品性のカケラもない文章でいいのか!?という問題はさておき、
「印香」という投稿カテゴリを作成して、さあスラッグを付けようとなったところで。

はて? 印香って英語でなに??
(スラッグはURLとして表示されるリンク。2バイトの日本語のままではURLをコピペした際に%e5%8d%b0%e9%a6%99とかになってしまうので、英語表記にしましょうね、というヤツ)

注釈を間に入れてしまったので、もう一度。
 はて? 印香って英語でなに??

おそらく「香」という時点で「incense stick」線香なんですね。
印香でも「incense stick」と変換されます。
線香は、燃やすもの。直接火がつくもの。
でも、印香は温めて香りを出すもの。空薫物(そらだきもの)です。

ちなみに、英語翻訳にはDeepLさんを使っています。
じゃあ「空薫物」はというと、なんと「empty words」ですって!
ちょっとカッコいいじゃないですか。
言葉はいらない、そこはかとなく漂う香りをただ聞けばよい…みたいな。

当サイトの最初の投稿がコレでは先が思いやられる気が少々しますが、なんとか続けてみます。
気が向いたらお付き合いくださいませ。

そんなわけで、結局「印香」の英語表記問題は、当サイトでは「inkou」にしちゃいました。
他サイトでは違う表記にしているかもしれませんが、まぁとりあえずは。

なお、手作りお香の体験教室、単発もの、シリーズもの、ワークショップなど色々企画していきますので、香ご期待!!