香りは聞くもの
匂いを嗅ぐ、香りを嗅ぐ…「嗅ぐ」が一般的。
音を聞く。便りを聞く。でも香りは聞かないなぁ…と、香司講座で習いながらも、なかなか「香りを聞く」と言えなかった。
「嗅ぐ」が不粋な感じがするのはたしかだけど、「聞く」は気取ってないかい?と。
だいいち、最初は数ある香原料の何がなにやら、どれがどんな香りなのか区別がつくようなつかないような…そんな具合なので、「聞く」まで至っていない!
でも不思議と回を重ねるごとに、香りの違いがわかるようになり、ブレンドされた香りを嗅ぎ分けられるようになります。神経を集中させて香りを味わうのは、「聞く」という単語がぴったりします。
「聞かせてください!」と、生徒仲間や先輩香司さんの作った香りを聞かせてもらうと、毎回発見がありました。自分と自分じゃないひとの違いを実感し、香りの無限の可能性にワクワクしました。
香りを聞くといったら、香道の「聞香」や「組香」も外せません。
コロナ緊急事態も明けたことだし、近いうちに香道を体験しに行ってみようかと思っています。