匂ひ袋

新年を良い香りで迎える〜部屋香〜

何だか忙しいと思ったら、もう師走も半分過ぎてるじゃないですか!
もうすぐ新年。令和四年ですよ。
…ということで、部屋香、作って参りました。
テーマは「華やぐR4!」。
鬱々とした気分は消え去って、華やかに軽やかにイキイキとした一年になりますように、との願いを込めて調香しました。

天然香原料で華やかな香りというと大茴香は外せないので、使用しています。
が、今回は合成香料も使用。合成モノは匂いがキツイのですが、尖った香りを抑えてくれる役割もあるそうです。ま、今回は甘めの調合なので尖るところはなかったのですが…。
華やかな甘さの香りにはなりました。

次回は辛めのシャキっとした調合もしよう!
部屋香は通常の匂い袋の6倍程度の香原料を使います。香料が多くなればそれだけ香りも持続・拡散します。去年作った部屋香、1年経った今でも香っています。なかなかお得な匂い袋じゃないですかね?!
ご要望あればワークショップのご用意しますよ〜!お気軽にリクエストしてください。

中3女子の匂い袋

猫がスリスリする匂い袋のひみつ?

一般的に猫は匂いに敏感。匂い袋のお香の香りは、大半の猫が嫌うのではないでしょうか。

猫の好きな香りは、たとえばマタタビとかキャットニップなど。マタタビは人が嗅いでもピンときません。香りが無いように感じます。
ええとワタクシ、人としてサイテーではありますが、要求ばかりする猫に「嗅がすよ!」と言って匂い袋を鼻先に持っていったりします。すると、一応鼻を近づけ匂いを確かめて(猫のサガですかね)、ぴゅっと逃げていきます。

ところが、この写真の濃い緑のほうの匂い袋には、自ら鼻をつけてフンフン匂いを嗅ぎにいきます。
私の手で猫の鼻のまわりに持っていくと、なんとびっくり!自分の頬でスリスリするじゃないですか。
どういうことでしょうね?

この匂い袋は先日のミニ文化祭WSで余った材料でウチの娘(中3)が作ったもの。
大茴香が好きだと言って、それを多めに、山椒とあと何を入れたのかはわかりません。猫の嫌う龍脳(格段にスーッとした香り)は入っていないようです。合成ものは拒否していたので、甘いバニリンもなし。
作った当初は大茴香の香りがプンプンでしたが、数週間たったいまは穏やかに甘い香りになっています。
それにしてもスリスリするかなぁ…謎。

再度同じ香原料(スパイスですが)で作ってみて同じ結果なら、使用スパイスのどれかに猫にとって魅力のある成分が入ってるということになりますかね。

セロリ好きな猫もいる

ちなみに、セロリが好きな猫もいますね。
以前実家で飼っていた猫のうちの1匹がセロリに目がなくて、気づいたら買い物袋からはみ出したセロリの葉っぱをムシャムシャ食べていた、なんてこともありました。
 (※セロリはシュウ酸を含み、大量に食べると尿路結石の原因になるそうなので注意!)


マタタビには「マタタビラクトン」という臭気物質が含まれていて、それがネコ科動物の脳の中枢神経を刺激することで、興奮したりよだれを垂らしたりさせているらしいです。人間には効果なさそうですね。
セロリには「アピイン」「セネリン」という栄養成分が香りを持っているらしく、サンリブグループサイトのセロリのページによると、”精神を落ち着かせる沈静効果があり、イライラや頭痛を和らげる効能があります”とのこと。猫が好きなのがその成分なのかどうかは微妙!

…大茴香メインの匂い袋に頬ずりしはしても、よだれを垂らすほどではないし。
今後も観察していったほうが良さそうです。


カツラの葉

文化の日の拾い物

11月3日の朝、散歩して公園で朝ごはんをたべた帰り道、もうひとつの公園の落ち葉をひたすら拾い持ち帰る。

写真の葉っぱ、甘い匂い。なんだかわかりますか?
カツラです。
カツラの枯れた葉は、綿菓子のようなキャラメルのような甘〜い香りがします。
甘さの成分はマルトール。
この葉を使って以前、匂い袋を試したことがあり、今後のWS等で使おうかと考えています。
線香や煉香も試してみようかな。おそらく線香は煙たくなるだろうな…。

カツラの葉の香りと相性がよい香原料が何なのか、そのあたりも探っていきたい。
ま、もう少し乾燥させてからですが…。

ワークショップセット

スパイスで匂い袋づくりワークショップを実施!

さる10月24日にいたばし総合ボランティアセンターで開かれたミニ文化祭にて、ワークショップを実施しましたよ!この催し、事前申込制でして、申込状況は芳しくなく当日はヒマかなぁ〜、他の出展みてまわろうかと気楽に思っていたのですが、当日は合計13名の方がご参加くださり、てんやわんやとなりました。

終了後は、5回戦の長丁場をやり終えた達成感と疲労感でいっぱいだったのですが、隣にすわっていた助手(相方)には、説明がしどろもどろだったと指摘され、しゅーんと萎みました。が、ありがたいことに得たものは大きかったです。

まず、料理用のスパイスでの調合でもいい香りを作れること。
これは参加してくださった方が調合した香りを聞かせてもらって確信。事前に私も何パターンかスパイス調合で試したものがあったのですが、それよりもよかったかな?ひとが作った香りを聞くのはすごく重要だなと思います。

意外に布袋をひもでしばるのに苦戦すること。
コツをつかむと全然むずかしくはないのですが、意外に日常で使わない動作なんでしょうかね。
なので、カンタンに結べる方法を私が覚えてお伝えすればよかったです。(私はそっちのほうが面倒に思えて覚えておかなかったのです)

基本的に自由に調合してもらったのですが、このスパイスとこのスパイスをあわせるとこうなる、という的確な指示を私のほうで用意していなかったのは不足でした。
陳皮だけを使いたいという要望に、はたして何とお答えすればよかったのか…。
勉強します!!

それと、あわよくば売って稼ごうと思ってた販売用の匂い袋。
まったく売れませんでしたー!(泣)
こっちには白檀入ってるのよ。スパイスじゃないの(泣)金襴の袋で、パッケージングも(ある程度は)してあるの…。難しいっすねぇ。

販売用匂い袋

香りは3種。
古都、初霜、聖夜。